佐藤安律の「ニュースサイト1045」
元産経新聞記者で「炎のジャーナリスト」が、政治全般と映画(主に日本映画)を中心にマイオピニオンを発信します。あるべきブログの姿をめざして順次内容を刷新しています。2017年6月27日付で「佐藤安律の『映画と政治のブログ』」から名称を変更しました。
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「支持候補表明せず」の進次郎 納得できる理由もある 自民党総裁選
 自民党総裁選は盛り上がりを欠き、低調なままでもう後半戦に突入してしまったが、動向の注目された小泉進次郎筆頭副幹事長は予想通り、20日の投開票日前に支持候補を明らかにしないことが確実になった。

 選挙戦は国会議員票の約8割を安倍晋三首相が固め、地方票も優位に立っているとみられる。挑戦者の石破茂元幹事長の起死回生策が小泉氏の支持取り付けだっただけに、石破氏の巻き返しは苦しくなった。安倍首相サイドにとって、小泉氏のだんまりは御の字だ。

 劣勢の石破氏を、小泉氏が男気をみせて支援するほどの関係にはなかったということだろう。小泉氏がどんな判断基準を持っているのかわからないが、圧倒的優勢の安倍首相を支持すると表明することはイメージダウンになり、そこも当然計算しているはずだ。

 小泉氏は14日、報道陣に「形式上は二者択一の選挙に見えると思うが、それほど単純なものではない。語れば語るほど、思いというか、そういったことが伝わらない局面もある。わかっていることは20日に一票を投じます」などと語った。

 小泉氏は街頭演説をさせれば、現在の与野党の全国会議員の中で一番うまいかもしれない。しかし、小泉氏が経済や外交でどんな体系だった考えを持っているのか聞いたことがなく、政策通の論客であるわけでは現時点で決してない。

 完全な人気先行型で、政治家としての実力は未知数と言わざるを得ない。私は小泉氏が支持候補を表明しないことを次のように言えば納得できる。

 「私はまだまだ政治家としては勉強中の若輩者です。そんな私の動向が注目され、選挙戦に大きな影響を与えるとすれば、全く本意ではありません。支持する候補はもちろん決めていますが、今のような状況ではとても投開票前に表明できません」
横綱・稀勢の里が初黒星 連敗すると窮地に 大相撲秋場所
 やはり嫌な予感は的中した。大相撲秋場所6日目結びの一番である。横綱・稀勢の里はここまで初日から5連勝。対する西前頭2枚目の千代大龍は5連敗。稀勢の里は今場所で引退の危機は脱したのではないかとの見方が識者の一部から出ていたが、当ブログで指摘した通り、こういう相手こそ要警戒だった。稀勢の里は立ち合い直後にいなされてバランスを崩し、そのまま押し出された。連敗すると窮地に陥りかねず、7日目の東前頭4枚目・千代の国戦は分岐点の一番になる。

 稀勢の里の劇的な復活優勝を期待していたのだが、正直、厳しくなった。今後、白鵬、鶴竜の両横綱、豪栄道、栃ノ心の両大関、今場所に大関昇進がかかる関脇・御嶽海らとの対戦を控え、もう取りこぼしはできない。案外、横綱・大関陣とはいい勝負をするのではという気もするのだが、逆に、今の稀勢の里はそれ以外の番付が下の誰と対戦しても、全く予断を許さない状況だ。

 万が一、3連敗するようだと、今場所で「引退」という最悪の結末もちらついてくる。私の予想ではそうはならず、10勝5敗ラインには到達するとみる。横綱としては全く不本意な成績だが、今の稀勢の里では仕方がないだろう。しかし、10勝5敗ラインだと、今場所での引退は免れても、来場所以降にピンチを持ち越すだけだ。稀勢の里が復活を果たすには、14勝1敗、あるいは13勝2敗で優勝するしかない。

 稀勢の里から1日たりとも目が離せない。

再起をかける横綱・稀勢の里の「どや顔」で大盛り上がりの大相撲秋場所
 大相撲秋場所が実に面白い。主役はもちろん、8場所連続休場で今場所に進退をかける横綱・稀勢の里だ。初日から気迫の5連勝。初日の勢との一番こそほぼ危なげなかったが、2日目以降はハラハラドキドキの展開からの逆転勝ちが続き、それだけに両国国技館の館内やテレビの前の視聴者を熱狂させている。勝った後の「どや顔」も笑える。

 稀勢の里のきょう6日目の相手は前頭2枚目の千代大龍。千代大龍は初日から5連敗だが、一発があり、こういう相手こそ注意が必要だ。今場所の稀勢の里は内容よりもとにかく、白星を積み上げることが大切。5連勝で引退のピンチは脱したのではとの声も聞かれるが、1敗すると、ガクッと暗転する可能性はまだ捨てきれない。伝えられていた場所前の状態からすると、上々のスタートを切った稀勢の里。何とか、最後まで優勝争いを演じてもらいたい、いや優勝してもらいたいものである。

 稀勢の里だけでなく、先場所途中休場した白鵬、鶴竜の両横綱も5連勝。今場所に大関昇進がかかる先場所優勝の関脇・御嶽海、稀勢の里と同部屋でまだ幕内優勝がない大関・高安も5連勝だ。場所前の稽古で好調が伝えられた大関・豪栄道は初日こそ不覚を取ったが、その後勝ち続けて4勝1敗。きょう6日目は豪栄道と御嶽海の一番があり、注目だ。やはり、上位陣が充実していると、場所は盛り上がる。



「TATOO〈刺青〉あり」
 1979(昭和54)年1月26日、大阪で日本の犯罪史上、例を見ない凶悪で猟奇的な事件が発生した。「三菱銀行人質事件」である。大阪市住吉区の同行(現三菱UFJ銀行)北畠支店に猟銃を持った1人の男が銀行強盗目的で侵入。30人以上を人質に籠城し、警察官と銀行関係者の計4人を射殺した。男は梅川昭美、30歳。事件は発生から2日後の28日、梅川が府警の特殊部隊によって射殺され、幕を閉じた。

 映画は、この梅川をモデルとした「竹田明夫」を宇崎竜童が演じ、その生い立ちから犯行まで破滅の軌跡を描く。梅川の実話に基づきながら、フィクション部分ももちろんある。人間・梅川、あるいは「竹田」に焦点を当てるため、銀行内の犯行模様は描かれていない。1982年の国際放映=高橋プロダクション=ATG作品で、監督は高橋伴明。キネマ旬報ベスト・テン第6位。大阪・九条のシネ・ヌーヴォで開催中の特集上映「ATG大全集」で約30年ぶりに鑑賞した。

 脚本を担当した西岡琢也が、梅川に関するルポルタージュを読み、高橋に映画化の話を持ちかけたのがきっかけのようである。西岡のシネ・ヌーヴォでのトークショーによると、西岡は、香川県内の田舎で1人暮らしをしている梅川の母が、地元の警察から息子が大阪でとてつもない事件を起こしたとの連絡を受けてヘリコプターで大阪へ急きょ向かう直前、パーマをかけに行ったことに強い関心を持ったという。映画でもこの場面が最初にある。母役は渡辺美佐子が演じた。

 宇崎竜童扮する「竹田」は、15歳で強盗殺人事件を起こす。これは梅川の実話だ。母と息子は故郷で白眼視されるが、2人は信頼しあい、強い絆は終生変わらなかった。映画はこの面を重点的に描く。母は「男の人生の節目は30歳」というのが持論で、「竹田」は「30歳までにどでかいことをやってやる」と周囲に豪語する。

 銀行内での犯行は描かれていないのだが、大阪に到着した渡辺美佐子演じる母が、警察の求めにより、これ以上の犯行をやめさせるため直接、電話で説得しようとする。籠城する「竹田」は激しく動揺し、電話の声が母に代わる前に切ってしまう。銀行内の場面は唯一ここだけである。映画の最後には、梅川の母が息子に人質を解放するよう呼びかけた実際の手紙の文章が流れる。

 また、「竹田」はお金の貸し借りには厳格で、昼食代やタクシー代などを借りると、1円単位まで必ず返すという几帳面なところを持っていた。脚本の巧さと、宇崎竜童の好演がひときわ光る。「竹田」の愛人役に関根恵子。関根はこの作品で監督の高橋伴明と知り合い、結婚。芸名も高橋姓を名乗るようになる。

安倍首相が正式に出馬表明 石破氏はキャッチフレーズで早くも正念場 自民党総裁選
 安倍晋三首相(自民党総裁)は26日、視察先の鹿児島県垂水市で、9月7日告示、同20日投開票の日程で実施される党総裁選への出馬を正式に表明した。先に出馬表明した石破茂元幹事長との一騎打ちとなる見通しで、2012年以来6年ぶりの選挙戦となることが固まった。

 安倍首相は26日午後4時前、記者団に「平成の先の時代に向け、新たな国づくりを進める先頭に立つ決意だ」などと述べた。鹿児島での表明は、NHKで放送中の大河ドラマ「西郷どん」を強く意識するとともに、政権の看板であるアベノミクスで置き去り感が指摘される地方を重視する姿勢を強調したかったものとみられる。

 ここにきて、石破氏に手痛いミスが出た。石破氏が総裁選でのキャッチフレーズとして掲げた「正直、公正、石破茂」の変更を示唆したのである。「正直、公正」は、世論の強い不信感を招いた森友学園問題、加計学園問題を念頭に置いていることは明らか。これに対し、「安倍首相に対する個人攻撃だ」との批判が党内から出ている。

 私も最初聞いたとき、露骨で違和感はあったが、安倍1強政権の体質を象徴した問題であることも確かだ。キャッチフレーズの変更示唆は、石破氏支持を打ち出したものの、本音では安倍首相を支持したい議員が少なくない参院竹下派も意識したのだろう。しかし、ここで変更していては、対決姿勢がぶれた印象を与え、軽率のそしりを免れない。

 国会議員票では安倍首相に大きく水をあけられているだけに、石破氏にとって参院竹下派の支援は欠かせないが、キャッチフレーズの変更は、焦点の地方票獲得に向けて盛り上げていきたい今後の運動のパワーを削ぎかねい。いかなる選挙戦においても絶対にやってはならないのは、主張や姿勢がぶれることである。キッャチフレーズは変更せず、選挙戦で、財政再建や憲法改正など、真っ向から日本の針路をめぐる論争を挑み、対立軸を明確にしていくしかないだろう。





プロフィール

佐藤安律

Author:佐藤安律
(さとう・やすのり)
ジャーナリスト。1965年生まれ。大阪市立大学法学部卒。産経新聞記者として20年7カ月勤務し、政治部、夕刊フジ、大阪経済部などに所属。政治部では、厚相時代の小泉純一郎元首相、元自民党幹事長の野中広務氏らを担当した。産経新聞の年間連載「こども大変時代」で、取材班としてファイザー医学記事賞優秀賞を受賞。2011年8月からフリーランス。大阪市在住。得意分野は政治全般、日本映画、医療問題。原稿の依頼などコンタクトはyasunori7373@yahoo.co.jp

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