佐藤安律の「ニュースサイト1045」
元産経新聞記者で「炎のジャーナリスト」が、政治全般と映画(主に日本映画)を中心にマイオピニオンを発信します。あるべきブログの姿をめざして順次内容を刷新しています。2017年6月27日付で「佐藤安律の『映画と政治のブログ』」から名称を変更しました。
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新作星取表2017-4
【日本映画】
「新宿スワンⅡ」★★★
「島々清しゃ」★★
「恋妻家宮本」★★

【外国映画】
「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」(独)★★★★


【採点基準】
★★★★★  90点~100点
★★★★    80点~89点
★★★     60点~79点
★★       40点~59点
★         0点~39点


 「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」は、1950年代後半のドイツ・フランクフルトが舞台。ナチス政権下でユダヤ人大量虐殺の中心的役割を担ったアドルフ・アイヒマンの海外潜伏中の情報をキャッチ、その身柄を拘束して、ドイツで法の裁きを受けさせることに執念を燃やしたフリッツ・バウアー検事長の実話に基づく苦闘の物語である。

 当時のドイツ捜査当局にはナチスの残党が多くおり、バウアー検事長はさまざまな妨害や圧力を受け、絶えず失脚の危機に直面している。政府首脳も過去のナチスとの関係が発覚するのを恐れて、アイヒマン拘束には後ろ向きだ。そんな孤立無援に近いなか、バウアー検事長はイスラエル諜報特務庁(モサド)に話を持ち込み、局面の打開を図る。

 バウアー検事長自身がユダヤ人で、精神的タフさ、揺るがぬ信念に基づく抜群の行動力にうならされる。映画の題材としては申し分なく、ストーリ展開も面白い。見ごたえ十分で、勉強になる。ラース・クラウメ監督。

 「恋妻家宮本」は、驚異の高視聴率をマークした「家政婦のミタ」をはじめ数々の人気テレビドラマを手掛けた脚本家として知られる遊川和彦の映画監督デビュー作。原作は重松清の「ファミレス」で、脚本も遊川が書いた。

 結婚して27年になる宮本陽平(阿部寛)と美代子(天海祐希)夫妻の物語だ。一人息子が独立し、夫婦2人だけの生活が始まった時に、美代子のサインした離婚届が見つかり、陽平は激しく動揺する。陽平は中学校の教師だが、長年やってきた仕事についても自分に向いていたのか疑問を抱いている。そんな陽平の楽しみは料理教室に通うことだった。

 期待していた1本だが、映画としてのダイナミズム、奥行きに欠けており、テレビドラマであったとしても普通の出来にとどまっている印象だ。なぜ、美代子が離婚届を書いたのかの理由がピリッとしないし、全体を通してのユーモアセンスもいまひとつ。エピソードで胸に迫ってくるようなものがなく、終始締まらない展開だったと言わざるを得ない。


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佐藤安律

Author:佐藤安律
(さとう・やすのり)
ジャーナリスト。1965年生まれ。大阪市立大学法学部卒。産経新聞記者として20年7カ月勤務し、政治部、夕刊フジ、大阪経済部などに所属。政治部では、厚相時代の小泉純一郎元首相、元自民党幹事長の野中広務氏らを担当した。産経新聞の年間連載「こども大変時代」で、取材班としてファイザー医学記事賞優秀賞を受賞。2011年8月からフリーランス。大阪市在住。得意分野は政治全般、日本映画、医療問題。原稿の依頼などコンタクトはyasunori7373@yahoo.co.jp

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