佐藤安律の「ニュースサイト1045」
元産経新聞記者で「炎のジャーナリスト」が、政治全般と映画(主に日本映画)を中心にマイオピニオンを発信します。あるべきブログの姿をめざして順次内容を刷新しています。2017年6月27日付で「佐藤安律の『映画と政治のブログ』」から名称を変更しました。
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新作星取表2017-9
【日本映画】
「土佐の一本釣り~久礼発 17歳の旅立ち~」★★
「ハルチカ」★

【外国映画】
「ラ・ラ・ランド」(米)★★★★
「WE ARE X」(米)★★★★★


【採点基準】
★★★★★  90点~100点
★★★★    80点~89点
★★★     60点~79点
★★       40点~59点
★         0点~39点


 日本のロックの土台をつくり、音楽界に革命をもたらした「X JAPAN」。リーダーのYOSHIKIを中心に、この伝説のロックバンドの軌跡を追ったドキュメンタリー映画「WE ARE X」は、観る者の魂を揺さぶる傑作である。監督はスティーブン・キジャック。

 ボーカルのToshIがある団体に洗脳され、これが原因となって1997年末をもって「X JAPAN」は解散する。ToshIがこの洗脳騒動を率直に振り返る。ToshIは、大みそかに東京ドームで行われた解散ライブの時、観客全員が敵となって自分に向かってくるように思えたと語る。ToshIはYOSHIKIと幼稚園で出会い、小中高とずっと一緒の仲だった。高校時代に、2人が中心となって結成したバンドが「X 」(のちの「X JAPAN」)なのだ。

 解散から約5カ月後、衝撃の死が訪れる。「X JAPAN」でギタリストをつとめ、解散後は独自の活動でヒットを飛ばしていたHIDEの死である。HIDEはYOSHIKIにとって最大の理解者だった。YOSHIKIが涙をこぼしながらHIDEとの思い出を振り返る。YOSHIKIの人生に、子供のころの父の自殺とHIDEの死が極めて大きな影響を与えたことがわかる。

 元ベーシストで1991年末に脱退、2011年に死去したTAIJIとの関係を、YOSHIKIが語るところも注目だ。

 「X JAPAN」は2007年に再結成された。ToshIが立ち直り、戻ってきたくれたことがとにかくうれしいと、YOSHIKIは言う。映画は2014年10月に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催された公演の舞台裏を見せながら進行していく。長年にわたるドラマーとしての激しいパフォーマンスで、YOSHIKIは手や腕、首などに常に爆弾を抱える状態だ。心にも深い傷を負ってきた。しかし、YOSHIKIと「X JAPAN」の世界を舞台にした挑戦は続く。

 全編にわたって、映像は迫力に満ちている。外国人監督による作品のメリットが出ており、「X JAPAN」のことは名前や一部の曲程度しか知らないという人にとっても、理解しやすい内容になっている。今年ここまで鑑賞した外国映画、日本映画の新作のなかでぶっちぎりのマイベストワンである。

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佐藤安律

Author:佐藤安律
(さとう・やすのり)
ジャーナリスト。1965年生まれ。大阪市立大学法学部卒。産経新聞記者として20年7カ月勤務し、政治部、夕刊フジ、大阪経済部などに所属。政治部では、厚相時代の小泉純一郎元首相、元自民党幹事長の野中広務氏らを担当した。産経新聞の年間連載「こども大変時代」で、取材班としてファイザー医学記事賞優秀賞を受賞。2011年8月からフリーランス。大阪市在住。得意分野は政治全般、日本映画、医療問題。原稿の依頼などコンタクトはyasunori7373@yahoo.co.jp

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