佐藤安律の「ニュースサイト1045」
元産経新聞記者で「炎のジャーナリスト」が、政治全般と映画(主に日本映画)を中心にマイオピニオンを発信します。あるべきブログの姿をめざして順次内容を刷新しています。2017年6月27日付で「佐藤安律の『映画と政治のブログ』」から名称を変更しました。
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新作星取表2017-11
【日本映画】
「くも漫。」★★★
「3月のライオン 前編」★★★★
「ひるなかの流星」★★★
「PとJK」★★
「話す犬を、放す」★★★

【外国映画】
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」(米)★★★
「汚れたミルク あるセールスマンの告発」(インド=仏=英)★★★
「わたしは、ダニエル・ブレイク」(英=仏=ベルギー)★★★


【採点基準】
★★★★★  90点~100点
★★★★    80点~89点
★★★     60点~79点
★★       40点~59点
★         0点~39点


 「話す犬を、放す」は、俳優スクールで指導するのをメインの仕事にしている娘と、レビー小体型認知症と診断された母の関係を明るく前向きに描いた作品だ。監督・脚本は熊谷まどかで、彼女の商業映画デビュー作。

 娘のレイコは細々と女優業も続けており、そこへ、プロの俳優として成功している学生時代の劇団仲間から映画出演の話が持ち込まれる。レイコは張り切り、撮影も始まるが、母・ユキエの症状が進行し、映画出演の仕事を続けることが困難になる。レイコ役につみきみほ、母・ユキエ役に田島令子。地味なキャストだが、この2人の女優が好演しており、悲壮感のない、爽やかな印象を残す作品に仕上がった。犬は母の幻視により、たびたび登場するのだが、理由は最後にわかる。狙いは悪くないものの、そこのインパクトはちょっと弱くて惜しい。

 「くも漫。」は原作者の経験に基づく実録漫画の映画化である。主人公の男は大学を卒業後に中学校教師になったが、すぐに登校拒否に陥り退職。以来、ニートの生活を送っていたが、父の勧めもあり、中学校で臨時講師の職を得た。仕事は順調な滑り出しを見せ、自らへのご褒美として大みそかに風俗店に行くが、そこでくも膜下出血を発症する。

 病院搬送時の持ち物に靴がなく、入院中、家族や友人らからいったいどこで倒れたのかと追及を受けることになる。主治医は倒れた場所を伏せていたのだ。前半は斬新なユーモアセンスがさえわたっていたが、退院後からラストにかけてがいまひとつ。オリジナル性の高い、群を抜いてユニークな作品であることは間違いない。小林稔昌監督。

 「わたしは、ダニエル・ブレイク」は、名匠のケン・ローチ監督が引退宣言を撤回して挑み、第69回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)に輝いた作品。イングランド北東部のニューカッスルを舞台に、心臓の病により仕事を止められた59歳のベテラン大工の男と、2人の子供がいるシングルマザーの交流を描く。社会保障制度のあり方やお役所仕事に対しても厳しい視点で問題提起している。内容を絶賛する人もいるが、ストーリーに意外性がなく、特にラストは物足りない。

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佐藤安律

Author:佐藤安律
(さとう・やすのり)
ジャーナリスト。1965年生まれ。大阪市立大学法学部卒。産経新聞記者として20年7カ月勤務し、政治部、夕刊フジ、大阪経済部などに所属。政治部では、厚相時代の小泉純一郎元首相、元自民党幹事長の野中広務氏らを担当した。産経新聞の年間連載「こども大変時代」で、取材班としてファイザー医学記事賞優秀賞を受賞。2011年8月からフリーランス。大阪市在住。得意分野は政治全般、日本映画、医療問題。原稿の依頼などコンタクトはyasunori7373@yahoo.co.jp

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