佐藤安律の「ニュースサイト1045」
元産経新聞記者で「炎のジャーナリスト」が、政治全般と映画(主に日本映画)を中心にマイオピニオンを発信します。あるべきブログの姿をめざして順次内容を刷新しています。2017年6月27日付で「佐藤安律の『映画と政治のブログ』」から名称を変更しました。
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政権発足100日 トランプ米大統領の「グレートコミュニケーター」外交に期待
 北朝鮮情勢が依然として緊迫している。25日は朝鮮人民軍創建85年の記念日。この日は特に大規模な祝賀行事は予定されていないそうたが、節目の日だけに、関係国は、北朝鮮が新たな挑発行動に出ないか、厳重な警戒・監視を続けている。

 北朝鮮情勢が一気に重大局面に至ったのは、言うまでもなく、米国でトランプ政権が誕生したことによる。今月29日には、政権発足から100日を迎える。いまだに閣僚の農務長官と労働長官が就任できず、承認が必要な政府高官ポストの空席も際立つ。オバマ前政権の遺産だった医療保険制度改革法(オバマケア)の撤廃をめざし、代替法案を作成したが、与党の共和党内すらまとめられずに撤回を余儀なくされる挫折も味わった。政策の停滞は指摘されるが、明らかに前政権からの変化をみせたのが外交だ。ここは高く評価していいと思う。

 北朝鮮に対する「力による外交」は鮮やかな路線転換となった。オバマ前政権は「戦略的忍耐」を掲げて、結果的に北朝鮮の核・ミサイル技術の向上を招いた。北朝鮮は、最大の敵は米国であり、強力な核兵器を保有していれば米国と渡り合うことができ、体制を維持していくことができるという考え方だ。現時点では、米本土を直接核攻撃するための大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発には至っていないようだが、そう遠くない時期に恐怖が現実になる可能性は十分あるし、テロリストへの核拡散も心配される。この段階で、トランプ大統領があらゆるオプションを排除しない新たなアプローチに踏み切ったのは理解できる。

 特に見事なのが、北朝鮮に大きな影響力を持つとされる中国と連携し、圧力をかけていることだ。トランプ政権は発足前から、米大統領選へのロシアの関与疑惑もあり、ロシアとの近さが懸念され、中国に対しては厳しく出るとみられていた。しかし、今月6日と7日の両日、米フロリダ州パームビーチにあるトランプ大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」に中国の習近平国家主席を招いて米中首脳会談を開催。トランプ大統領は習主席を手厚くもてなし、その後も「習主席を尊敬している。一生懸命やってくれている」などと絶賛。北朝鮮問題での連携を重視し、中国を為替操作国に指定するのを見送った。別荘での首脳会談後も、トランプ大統領と習主席は電話協議を続けている。

 安倍晋三首相との日米首脳会談をみても、トランプ大統領は首脳間の人間関係がビジネスライクだったとされるオバマ前大統領と違い、個人的な信頼を重視するタイプのようだ。首脳外交は「相性」が極めて重要とされ、その点ではトランプ大統領はなかなかの外交巧者なのかもしれない。トランプ大統領が、故レーガン元大統領の愛称だった「グレートコミュニケーター」の資質を持っているならば、今後の外交でも大きな武器になるだろう。


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佐藤安律

Author:佐藤安律
(さとう・やすのり)
ジャーナリスト。1965年生まれ。大阪市立大学法学部卒。産経新聞記者として20年7カ月勤務し、政治部、夕刊フジ、大阪経済部などに所属。政治部では、厚相時代の小泉純一郎元首相、元自民党幹事長の野中広務氏らを担当した。産経新聞の年間連載「こども大変時代」で、取材班としてファイザー医学記事賞優秀賞を受賞。2011年8月からフリーランス。大阪市在住。得意分野は政治全般、日本映画、医療問題。原稿の依頼などコンタクトはyasunori7373@yahoo.co.jp

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