佐藤安律の「ニュースサイト1045」
元産経新聞記者で「炎のジャーナリスト」が、政治全般と映画(主に日本映画)を中心にマイオピニオンを発信します。あるべきブログの姿をめざして順次内容を刷新しています。2017年6月27日付で「佐藤安律の『映画と政治のブログ』」から名称を変更しました。
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自民・石破氏に芽生えてきたチャレンジャー魂
 「ポスト安倍」を狙う自民党の石破茂元幹事長が存在感を出そうとしている。安倍晋三首相による憲法9条に自衛隊の存在を明記する改正案の提起に違和感を表明したのに続き、26日には政権を揺るがしかねない学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡る前川喜平前文部科学事務次官の発言に対し、「意味がある」と記者団に語ったのだ。来年9月の自民党総裁選に向けて、チャレンジャー魂が芽生えてきたのだろうか。

 前川氏は今年1月に天下り問題で引責辞任するまで文科省の事務方トップだった人物。その前川氏が記者会見で、「総理のご意向」文書が「確実に存在した」と明言し、「行政がゆがめられた」と指摘している事実は重い。政権側が、文書を怪文書扱いし、確認できないと主張していることに説得力は全くない。前川氏が国会での証人喚問に応じると言っているのに、与党が拒否するのは筋が通らず許されない。

 石破氏は記者団に「事務方のトップにいた方が、ああいう発言をされるということはそれなりの意義、意味がある」と述べたが、当たり前のことを言っているだけだ。

 一方、改憲を巡る石破氏の発言は、安倍氏との違いを打ち出そうとしている姿勢がはっきりみえる。石破氏は党内での改憲論議の進め方について、「総裁が勝手に決めるのはあまりフェアな議論ではない」と主張。安倍氏が提案した憲法9条1項、2項を残しつつ、自衛隊の存在を明記する改正についても「矛盾がそのまま続く」とし、「自民党の今までの議論の積み重ねになかった」と繰り返し指摘している。

 「ポスト安倍」の真っ先に名前が挙げられることが多い石破氏だが、その前途は決して明るいとは言えない。来年9月に予定される自民党総裁選では安倍氏の3選が有力。仮に2020年の東京五輪・パラリンピックまで安倍氏がつとめた後までの党内の政治力学なんて全く見通せない。安倍氏は石破氏に対して警戒を強めているとも言われる。麻生太郎副総理兼財務相、森喜朗元首相と石破氏の関係もあまり良くないようだ。

 石破氏の強みは政策通であることと、地方における人気の高さだ。2012年9月の自民党総裁選で地方票に関しては圧倒的な強さをみせ、安倍氏を上回りトップだった。しかし、その地方での人気も「安倍1強」のもと、どれだけ維持できているのかはわからない。

 石破氏にチャンスがあるとすれば、安倍氏が来年の総裁選で3選を果たし、任期満了まで務めた後ではなく、その前に安倍政権が倒れる事態になった場合ではないか。今は盤石の体制で、目ぼしいライバルは見当たらない安倍氏だが、政局は何かあると攻守の立場がオセロゲームのように入れ替わるものだ。加計学園の獣医学部新設計画や改憲問題は展開次第で波乱の要素を含んでいる。それ以外の思わぬ問題が今後起きることも十分ありえる。石破氏はそのときのために、安倍氏との違いを打ち出し、迫力のある存在でなければならない。

 

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佐藤安律

Author:佐藤安律
(さとう・やすのり)
ジャーナリスト。1965年生まれ。大阪市立大学法学部卒。産経新聞記者として20年7カ月勤務し、政治部、夕刊フジ、大阪経済部などに所属。政治部では、厚相時代の小泉純一郎元首相、元自民党幹事長の野中広務氏らを担当した。産経新聞の年間連載「こども大変時代」で、取材班としてファイザー医学記事賞優秀賞を受賞。2011年8月からフリーランス。大阪市在住。得意分野は政治全般、日本映画、医療問題。原稿の依頼などコンタクトはyasunori7373@yahoo.co.jp

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