佐藤安律の「ニュースサイト1045」
元産経新聞記者で「炎のジャーナリスト」が、政治全般と映画(主に日本映画)を中心にマイオピニオンを発信します。あるべきブログの姿をめざして順次内容を刷新しています。2017年6月27日付で「佐藤安律の『映画と政治のブログ』」から名称を変更しました。
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新作星取表2017-23
【日本映画】
「心に吹く風」★★
「トモシビ 銚子電鉄6・4㎞の軌跡」★★★★★
「ラオス 竜の奇跡」(日本=ラオス)★★★
「彼女の人生は間違いじゃない」★★★

【外国映画】
「ジョン・ウィック:チャプター2」(米)★★★


【採点基準】
★★★★★  90点~100点
★★★★    80点~89点
★★★     60点~79点
★★       40点~59点
★         0点~39点


 「トモシビ 銚子電鉄6・4㎞の軌跡」は、資金的にも時間的にも厳しい条件のご当地映画としては見事な出来栄えだった。関東の最東端を走るローカル線「銚子電鉄」(千葉県)と、地元商業高校の生徒有志による駅伝チームが競走することになり、このイベント実現に向けての関係者たちの奮闘ぶりを中心に軽快なタッチで描く。

 生徒たちの駅伝チームの方が迂回する道を通るため、走行距離は長くなるが、電車は各駅停車し、折り返し地点でもしばらく停止するため、いい勝負になるというのだ。銚電を盛り上げようとイベントを発案したのは、いつも通学で利用する杏子(松風理咲)。漁師だった父を亡くし、母(富田靖子)と2人で暮らしている。

 杏子をはじめ、駅伝チームのメンバーは帰宅部で構成され、1人だけ陸上部から応援をもらった。しかし、どうしても最後の1人が集まらない。この高校生たちのお話も誇張された演出がなく好感が持てるのだが、秀逸なのは杏子の周囲の大人たちのキャラクターや日常ドラマの描き方だ。

 歌手になる夢が挫折して銚子の街にやってきた若い女性(植田真梨恵)、この女性に恋する地元の「撮り鉄」の青年(前野朋哉)、杏子の両親と元同級生で脱サラした銚電の運転士(よゐこの有野晋哉)、認知症を患って今も現役だと思い込んでいる元駅長(井上順)ら、脇を固める登場人物たちがユニークで、それぞれのエピソードが全体とうまくつながっている。センスのいいユーモアを全編にわたって利かせているのにも感心した。

 監督は、故森田芳光監督の長編映画デビュー作「の・ようなもの」の続編となった「の・ようなもの のようなもの」(2015年)を手がけた杉山泰一。一連の森田監督作品を支え、助監督時代の長かった人だが、さすがに安定感抜群で確かな手腕を発揮している。

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佐藤安律

Author:佐藤安律
(さとう・やすのり)
ジャーナリスト。1965年生まれ。大阪市立大学法学部卒。産経新聞記者として20年7カ月勤務し、政治部、夕刊フジ、大阪経済部などに所属。政治部では、厚相時代の小泉純一郎元首相、元自民党幹事長の野中広務氏らを担当した。産経新聞の年間連載「こども大変時代」で、取材班としてファイザー医学記事賞優秀賞を受賞。2011年8月からフリーランス。大阪市在住。得意分野は政治全般、日本映画、医療問題。原稿の依頼などコンタクトはyasunori7373@yahoo.co.jp

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