蔵原惟繕監督作品マイベストテン 1位は「夜明けのうた」

 8月は日活で活躍した映画監督・蔵原惟繕(1927-2002)の特集上映を集中的に鑑賞した。蔵原監督が生涯に手掛けた作品数は37本(総監修1本を含む)。これまで2本(「憎いあンちくしょう」「愛の渇き」)しか観たことがなかったが、33本まで鑑賞した。石原裕次郎主演の「俺は待ってるぜ」(1957年)で監督デビューし、商業映画と共に、作家性の強い作品をいくつも残した。私が観た範囲では、駄作は数本しかなく、全体を通じて、センスあふれる斬新な映像感覚が光っていた。浅丘ルリ子の主演映画は特に良かった。マイベストテンは以下の通り。


第1位 「夜明けのうた」(1965年 日活)
出演者=浅丘ルリ子、浜田光夫、松原千恵子、岸洋子、岡田眞澄、小松方正

第2位 「執炎」(1964年 日活)
出演者=浅丘ルリ子、伊丹十三、芦川いづみ、宇野重吉

第3位 「硝子のジョニー 野獣のように見えて」(1962年 日活)
出演者=宍戸錠、芦川いづみ、アイ・ジョージ、南田洋子

第4位 「この若さある限り」(1961年 日活)
出演者=浜田光夫、吉永小百合、吉行和子、内藤武敏

第5位 「愛と死の記録」(1966年 日活)
出演者=吉永小百合、渡哲也、中尾彬、佐野浅夫、滝沢修

第6位 「ある脅迫」(1960年 日活)
出演者=金子信雄、西村晃、白木マリ、草薙幸二郎

第7位 「愛の渇き」(1967年 日活)
出演者=浅丘ルリ子、山内明、中村伸郎、石立鉄男

第8位 「風速40米」(1958年 日活)
出演者=石原裕次郎、北原三枝、川地民夫、渡辺美佐子、宇野重吉

第9位 「春の鐘」(1985年 東宝映画)
出演者=北大路欣也、古手川祐子、三田佳子、加賀まりこ、岸田今日子

第10位 「爆薬に火をつけろ」(1959年 日活)
出演者=小林旭、白木マリ、岡田眞澄、安井昌二

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プロフィール

佐藤安律

Author:佐藤安律
(さとう・やすのり)
ジャーナリスト。大阪市立大学法学部卒。産経新聞記者として20年7カ月勤務し、政治部、東京夕刊フジ、大阪経済部などに所属。政治部では、厚相時代の小泉純一郎元首相、元自民党幹事長の故野中広務氏らを担当した。産経新聞の年間連載で取材班としてファイザー医学記事賞優秀賞を受賞。2011年8月からフリーランス。大相撲の大ファン。必ず観るテレビ番組は「相席食堂」。平岩弓枝原作、中村登監督の「惜春」(1967年)を2023年7月に東京・北千住のシネマブルースタジオで4回、2024年3月に岐阜市のロイヤル劇場で2回鑑賞し、映画館での通算鑑賞回数は13回にアップ。

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