佐藤安律の「ニュースサイト1045」
元産経新聞記者で「炎のジャーナリスト」が、政治全般と映画(主に日本映画)を中心にマイオピニオンを発信します。あるべきブログの姿をめざして順次内容を刷新しています。2017年6月27日付で「佐藤安律の『映画と政治のブログ』」から名称を変更しました。
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あす衆院選公示 それでも注目される「希望の党」の伸長
 第48回衆院選が10日公示され、22日の投開票に向けて、選挙戦に突入する。定数465(小選挙区289、比例代表176)を巡り、1100人余が立候補を予定している。安倍晋三首相の与党である自民・公明両党と、小池百合子東京都知事率いる「希望の党」の対決を軸とした政権選択選挙になるかとみられたが、希望の党が失速気味で、安倍政権継続の是非を問う様相の選挙になってきた。

 野党第1党だった民進党の分裂により、有権者にはわかりやすい構図の選挙になったことは歓迎したい。安倍政治を支持するのならば「自民党、公明党」、安倍政治に反対であるなら「希望の党、日本維新の会」、「共産党、立憲民主党、社民党」の2つの野党勢力が選択肢だ。野党勢力は、憲法改正・安全保障関連法制に前向き・容認の立場をとる「希望、維新」、これに否定的あるいは反対の「共産、立憲民主、社民」という色分けになる。立憲民主党は、違憲部分を含む安保法を前提とした憲法9条改悪に反対と強調しており、「護憲」というわけではない。

 希望の党は、小池知事が民進党のリベラル系を排除する態度をとり、失速する原因となった。しかし、民主党政権の失敗や、保守系とリベラル系が混在してまとまりを絶えず欠いていた民主党・民進党の教訓から、憲法改正や安保法を巡る見解で参加メンバーを選別したのは、政権政党を目指すうえで間違っていなかった。

 問題は、衆院選で当選するための駆け込み寺、小池知事の私党のような希望の党が、衆院選後、きちんと体制を整備して、一大保守勢力に成長できるのかどうかだ。なんとも心もとないが、もしそうなれぱ、自公政権に代わる新たな政権の枠組みにつながる可能性を秘めている。

 小池知事は今回の衆院選で、希望の党が第1党になり、政権を取れるとは本音では思っていないだろう。自民・公明両党の与党が過半数を割るところまで惨敗する可能性は極めて低いとみるが、そこに至らないまでも、投票率が上がって、自民党が予想以上の大幅な議席減となり、政局に発展するケースは想定しておいたほうがいい。小池知事はその場合に手を突っ込もうという狙いのようにもみえる。

 しかし、他党の政治家が自民党内の政局に関与して、首相指名選挙での勝負にまで持ち込むには、卓越した策士であり、超高度な政治手腕が必要だ。小池知事にそこまでの手練手管の政治力があるだろうか。ましてや、小池知事以外の希望の党のメンバーで、そんな力量のある政治家は全く見当たらない。自民党ですら、そのレベルまでできる剛腕政治家はいなくなっており、それが昔の自民党と比べて魅力を欠く大きな原因になっている。

 自民党内の政局に積極的に関与して、政権の一翼を担う戦略を持てるのなら、賛否はともかく、それは希望の党の武器になるだろう。一方、立憲民主党は、自公政権に厳しく対峙し、筋を通すという点では、希望の党よりずっと期待できる。これまで、その点で信頼が置けたのは共産党だが、さすがに共産党まで左旋回することに抵抗感を持つ人は少なくない。希望の党のように与党をかき回す役割は期待できないが、政権に厳しい姿勢で挑む新たなリベラル勢力として立憲民主党が誕生した意義は大きい。

 どの政党にもいいところもあれば悪いところもある。そう感じる一般有権者が多いはずだ。何もかも支持できる政党なんてないと割り切り、さまざまな政策課題やテーマの中で最も自分が重視するところに基づき、トータルでベターだと判断する政党、候補者に投票するしかない。

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佐藤安律

Author:佐藤安律
(さとう・やすのり)
ジャーナリスト。1965年生まれ。大阪市立大学法学部卒。産経新聞記者として20年7カ月勤務し、政治部、夕刊フジ、大阪経済部などに所属。政治部では、厚相時代の小泉純一郎元首相、元自民党幹事長の野中広務氏らを担当した。産経新聞の年間連載「こども大変時代」で、取材班としてファイザー医学記事賞優秀賞を受賞。2011年8月からフリーランス。大阪市在住。得意分野は政治全般、日本映画、医療問題。原稿の依頼などコンタクトはyasunori7373@yahoo.co.jp

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