佐藤安律の「ニュースサイト1045」
元産経新聞記者で「炎のジャーナリスト」が、政治全般と映画(主に日本映画)を中心にマイオピニオンを発信します。あるべきブログの姿をめざして順次内容を刷新しています。2017年6月27日付で「佐藤安律の『映画と政治のブログ』」から名称を変更しました。
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サプライズのプラス効果も 安倍首相が平昌五輪開会式出席可否決断へ
 平昌冬季五輪の開幕が近づいてきた。日本は、スピードスケート女子500メートル、フィギュアスケート男子など、金メダル有望の種目もあり、冬季五輪としては過去最高の成績だった1998年の長野大会(金5、銀1、銅4)を上回ることも期待できるとの声が聞かれる。こうしたなか、焦点となってきたのが、2月9日夜に行われる平昌五輪会開会式への安倍晋三首相の出欠だ。

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は今月9日、国内世論、特に自らの支持基盤に配慮し、2015年12月の従軍慰安婦問題を巡る日韓合意を事実上無効化する新方針を発表。日本政府は即座に強く抗議した。昨年11月のトランプ米大統領の訪韓時には、日韓両国が互いに領有権を主張している竹島の韓国側の呼称にちなんだ「独島(ドクト)エビ」を晩餐会のメニューにあえて加えたことも記憶に新しい。現時点で、日本の政府内には「首相が訪韓できるような環境ではない」との声が多い。

 安倍首相が開会式出席を見送る判断を下したとしても筋論として十分理解できるし、首相のこれまでの政治スタンスや思想信条などからは、出席見送りはむしろ容易に想像できる。しかし、保守派、タカ派の安倍首相だからこそ、あえて出席という苦渋の決断をし、北朝鮮も参加して平和裏に五輪が開催されることを歓迎する姿勢をアピール、大人の対応を見せることは、サプライズのプラス効果をもたらすのではないか。

 今後、韓国に対し、日本の立場を毅然と主張していく時に、国際世論のより広範な支持を得られやすい環境づくりにつながると思うし、平昌パラリンピックが終了する3月18日以降に再び緊迫化する可能性が高い北朝鮮問題への日米韓の連携もやはり考えておく必要がある。

 2月上旬の平昌は氷点下20度にもなる極寒の地で、しかも開会式が行われる平昌五輪スタジアムは屋根なしだ。入場行進で、日本の選手団がスタジアムに姿を現した時、防寒コートに身を包んだ安倍首相が立ち上がって選手団に手を振るパフォーマンスは国際映像で世界に流される。これを見た時、「複雑な思いはあっただろうが、政治問題と切り離して、よくぞ出席した」との肯定的な反応が、筋論を重視し譲歩だと批判する声を上回ると思う。

 米国はペンス副大統領が開会式に出席する。各国首脳の出欠状況、首脳会談の設定、日本国内の世論の動向などギリギリまでプラスとマイナスの効果を考慮して、安倍首相は最終決断を下すことになろう。

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佐藤安律

Author:佐藤安律
(さとう・やすのり)
ジャーナリスト。1965年生まれ。大阪市立大学法学部卒。産経新聞記者として20年7カ月勤務し、政治部、夕刊フジ、大阪経済部などに所属。政治部では、厚相時代の小泉純一郎元首相、元自民党幹事長の野中広務氏らを担当した。産経新聞の年間連載「こども大変時代」で、取材班としてファイザー医学記事賞優秀賞を受賞。2011年8月からフリーランス。大阪市在住。得意分野は政治全般、日本映画、医療問題。原稿の依頼などコンタクトはyasunori7373@yahoo.co.jp

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