佐藤安律の「ニュースサイト1045」
元産経新聞記者で「炎のジャーナリスト」が、政治全般と映画(主に日本映画)を中心にマイオピニオンを発信します。あるべきブログの姿をめざして順次内容を刷新しています。2017年6月27日付で「佐藤安律の『映画と政治のブログ』」から名称を変更しました。
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新作星取表2018-5
【日本映画】
「素敵なダイナマイトスキャンダル」★★★★
「honey」★
「ニッポン国 VS 泉南石綿村」★★★★

【外国映画】
「トレイン・ミッション」(米=英)★★★
「レッド・スパロー」(米)★★★★
「バーフバリ 王の凱旋」(インド)★★★
「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」(米)★★★


【採点基準】
★★★★★  90点~100点
★★★★    80点~89点
★★★     60点~79点
★★       40点~59点
★         0点~39点


 ドキュメンタリーの鬼才・原一男監督の最新作「ニッポン国 VS 泉南石綿村」。明治の終わりから石綿産業が栄え、最盛期には200以上の工場があったといわれる大阪・泉南地域だが、その代償として、地域には深刻な健康被害が発生し、元従業員や近隣住民たちは国の責任を問い、国家賠償請求訴訟を起こした。映画は、原監督が8年間にわたって訴訟原告団の活動を追った記録である。

 休憩をはさんで、前半と後半で上映時間215分の長尺。後半に入って、映画はぐいぐいと見せる。訴訟原告団の中心メンバーの一部が首相官邸や厚生労働省を訪ね、国の誠意ある対応を求めようとする。被害を受けた地域の住民たちが次々と命を落としていくなか、時間はもう残されていないとの思いからだ。しかし、こうした直接行動や国の対応などを巡っては、訴訟原告団や弁護団の中にいろいろな意見や受け止め方があり、映画はその実情を伝える。

 単に裁判闘争の記録というだけでなく、原告団の人間模様に迫ろうとしているのが見どころだ。大手メディアは表面的で体裁ばかりを重視した報道が目立つだけに、ドキュメンタリー映画ならではの役割・意義を発揮した内容だったと思う。

 ドキュメンタリーは独自で、しかも的確な視点、切り口が重要だ。しかし、視点や切り口だけではだめで、まずは、対象を十分に調べ、時間と労力をかけて密着、追いかけていくことが欠かせない。そう考えさせられる映画だった。ただ、そのためには、資金面の制約が問題になってくるだろう。

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佐藤安律

Author:佐藤安律
(さとう・やすのり)
ジャーナリスト。1965年生まれ。大阪市立大学法学部卒。産経新聞記者として20年7カ月勤務し、政治部、夕刊フジ、大阪経済部などに所属。政治部では、厚相時代の小泉純一郎元首相、元自民党幹事長の野中広務氏らを担当した。産経新聞の年間連載「こども大変時代」で、取材班としてファイザー医学記事賞優秀賞を受賞。2011年8月からフリーランス。大阪市在住。得意分野は政治全般、日本映画、医療問題。原稿の依頼などコンタクトはyasunori7373@yahoo.co.jp

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